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1997 年度 実績報告書

社会・経済システムの基礎理論研究

研究課題

研究課題/領域番号 08630015
研究種目

基盤研究(C)

研究機関立命館大学

研究代表者

高木 彰  立命館大学, 経済学部, 教授 (40032700)

研究分担者 小塩 隆士  立命館大学, 経済学部, 助教授 (50268132)
平田 純一  立命館大学, 経済学部, 教授 (00143818)
鈴木 登  立命館大学, 経済学部, 教授 (20140121)
岩田 勝雄  立命館大学, 経済学部, 教授 (60066735)
キーワード社会システム / 有機体論的システム論 / 機械論的システム論 / 自己組織性
研究概要

1997年度の本研究の課題は、二点について設定された。第一は、経済システムの比較研究という問題である。そのために前年度に引き続き中国の経済システムの検討がなされた。具体的には、97年9月に「北京大学・社会科学院経済研究所」、「上海国際経済研究所」において「共同シンポジュウム」をもち、中国側の研究者との交流を深めた。そのシンポジュウムには、岩田、鈴木、平田、高木が参加し、特に、社会主義経済の市場化、市場社会主義の具体的な展開(国有企業と自営企業とのあり方等)について議論された。
第二は、社会システム論の哲学的、方法論的基礎の研究である。その主要な研究テーマは、多元的価値観の下での価値論とは如何なるものかということである。現代経済を多元的価値観の社会として捉えるとすれば、その経済学は、価値の多元化を容認するものでなければならない。その一つの試みとして展開しようとしたのが、労働価値論と固有価値論との重層関係による構成である。そこで明らかにされたことは、労働価値論は、経済システムの維持機能(ホメオスタシス)に関わる価値論であり、固有価値論は、その前提に立って創造的機能を問題にする価値論である、ということである。二つの価値論を捉える原理は、サイバネティックス原理である。前者はファースト・サイバネティックス(ネガティヴ・フィードバック)であり、後者はセカンド・サイバネティックス(ポジティヴ・フィードバック、フィードフォワード)である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高木彰: "現代経済学の価値論について" 立命館経済学. 46-4. 19-44 (9803)

  • [文献書誌] 鈴木 登: "平成不況にみる経済変動の性格と特徴" 立命館経済学. 46-2. 1-18 (9710)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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