平成5年度から『日米医療システムの比較分析』という構想で研究活動を始め、平成5年度から平成7年度にかけて、研究課題の「医療セクターにおける非効率性とその原因の実証的計量分析」(科学研究費補切金・一般研究(C)・課題番号05630023)を行い、その継続研究として平成8年度から10年度に「人口の高齢化と医療サービスの総合的・医療経済学的実証分析」(科学研究費補助金・基盤研究(C)一般・課題番号08630035)を行った。 この3年間において、平成5年度から7年度の研究課題の一部であった「病院経営における非効率性の計量実証分析」を行うことができた。昨年度は、財団法人日本経済研究センターの研究員として、日本の医療データ(個票)を扱うことができたことは大変に幸運であった。その研究成果は、報告書「自然増に関する研究」として、財団法人医療経済研究機構に報告された。その報告書の一部である自分の担当部分を本報告書に含めた。また、平成8年度以前の研究成果でこの3年間に出版されたものも、研究成果として本報告書に含めている。研究成果の多くは研究活動の一環として、日本、米国、台湾、タイ、等における国際会議で発表されている。
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