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1997 年度 実績報告書

東欧諸国における市場経済移行の現状と展望に関する研究-中東欧と南東欧との対比-

研究課題

研究課題/領域番号 08630045
研究機関新潟大学

研究代表者

小山 洋司  新潟大学, 経済学部, 教授 (40036588)

キーワード民営化 / 旧ユ-ゴスラヴィア / 中東欧 / 南東欧 / ヴァウチャー方式 / 国連制裁 / IMF / 世界銀行
研究概要

旧ユ-ゴスラヴィアの民営化の実状についてはかなり明らかになった。スロヴェニアでは分権的、漸進的アプローチとヴァウチャー方式を伴う無償分配というアプローチとの対立があったものの、1992年からその折衷的なアプローチで民営化が進められた。クロアチアでは社会有企業の約50%が民営化された。新ユ-ゴスラヴィア(セルビアとモンテネグロで構成)は民族紛争と国連制裁によって経済的打撃を受けたことにより、民営化の取り組みは遅れている。新ユ-ゴは外国の資本を大いに必要としているが、IMFと世界銀行へのメンバーシップを回復できていないので、外国の銀行からの融資も得られない。マケドニアは1989年にすでに民営化を開始したとはいえ、新ユ-ゴへの国連制裁の間接的影響ならびに隣国ギリシャとの関係断絶のため経済的苦境から脱出することが重要な課題となっており、民営化は十分進んでいない。このように、旧ユ-ゴの北部と南部では対照的な動きを示している。
上記の研究成果については、1997年7月3日にベオグラードで開催された国際フォーラム「中東欧における体制転換」で口頭報告し、学会誌『Japanese Slavic and East European Studies』第18巻で発表したほか、報告書「中東欧と南東欧における市場経済移行-旧ユ-ゴスラヴィアを中心に-」でも発表した。
東欧諸国の市場経済移行に関する多くの資料を収集することができた。歴史的に形成された初期条件の違いにより、市場経済移行に際して、中東欧と南東欧が対照的な動きを示しているがある程度確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小山 洋司: "Yugoslavia Before and After the Breakup:with Ceiuparison of Serbia and Slovenia" Transition in Central Europe. Vol.2. 201-206 (1997)

  • [文献書誌] 小山 洋司: "Canses of Nationality Cenflirts in the Former Yugoslavia" Japanese Slavic and East Eurepean Studies. Vol.18. 53-68 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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