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1998 年度 実績報告書

為替変動の内外価格差に及ぼす影響に関する計量経済学的分析

研究課題

研究課題/領域番号 08630054
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

木村 福成  慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (90265918)

研究分担者 佐々波 楊子  明海大学, 経済学部, 教授 (30051288)
河井 啓希  慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (00276396)
キーワード内外価格差 / 為替レート変動 / パススルー
研究概要

本研究では円高期にあたる1985年から1995年にかけての日本の輸出入価格指数と国内卸売価格指数の本離をみることによって、内外価格差の縮少(又は拡大)を品目別に分析した。佐々波・木村・河井共著“Sectoral Price Movements under the Yen Appreciation" Journal of the Japanese and International EconomicsII(1997)での主要な研究結果は以下の通りである。
1. 1995年以降多くの名目で内外価格差の拡大がみられた。
2. 数多くの品目の輸入価格低落率は円レートの上昇率よりも小さく為替レート変動のパススルー効果が小さいことを示す。
3. 2の輸入価格パススルー効果を阻害する要因として国内でのレントの発生が考えられる。
4. 輸出価格パススルー効果については海外生産比率の高い品目について小さい。
1から4をふまえた1998年度の円安期についての分析はまだ充分に行われたとはいえないが、国内価格への為替レート変動のパススルー効果は円安期にもあまり顕著ではない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 木村・河井・田中: "為替変動に対する日本企業の価格行動に関する調査研究" 財団法人産業研究所. 268 (1995)

  • [文献書誌] 佐々波 楊子: "内外価格差と貿易保護のコスト" やさしい経済学. (1995)

  • [文献書誌] 佐々波・木村・河井: "Sectoral Price Movements Under the Yen Appreciation" Journal of the Japanese and International Economies. 611-641 (1997)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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