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1996 年度 実績報告書

日本の海外進出製造企業における地域統括本社の研究-地域統括本社の視点から-

研究課題

研究課題/領域番号 08630107
研究種目

基盤研究(C)

研究機関弘前大学

研究代表者

森 樹男  弘前大学, 人文学部, 助教授 (80250588)

キーワード地域統括 / 多国籍企業 / グローバル / 世界三極体制
研究概要

本研究による今年度の成果は以下の通りである。
1.アンケートの事前調査としておこなった日本本社に対するインタビュー調査の結果,日本の多国籍企業は地域統括本社制に関してさまざまな問題を抱えていることが明らかとなった。そしてそれは,世界三極体制という形からはいってしまったことに原因があることも分かった。
2.また,地域統括本社の視点から研究をおこなうということで,シンガポールにおいてインタビュー調査をおこなった。その結果,シンガポールの地域統括会社は本社機能をもった地域統括本社ではなく,地域内の現地法人へサービスを提供する支援会社の性格をもつことが明らかになった。
3.さらに,シンガポールにおけるインタビュー調査では,シンガポール政府から提供される優遇税制制度,RHQステ-タスの認証に対して,日本企業はあまり熱心でないことも明らかになった。この理由としては,地域統括会社は本来コストセンターであるので優遇税制のメリットが本質的にないことや,シンガポールでの法人税率の低下と日本の税法の変更により優遇税制を受ける魅力が低下してきたことなどがあげられる。
4.今年度の計画にもとづき,アンケート調査をおこなった。ただし,アンケートの発送の時期が2月であったので,今年度は結果を出すに至っていない。来年度の前半では,このアンケート調査の結果を分析する。これによって,日本の地域統括会社の実態や,北米,ヨーロッパ,アジアという地域による違いを明らかにできるはずである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 森 樹男: "日本の海外進出企業における地域統括本社制の現状と問題" 経営学論集 第67集. (未定). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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