研究概要 |
1.数理研講究録997で,有限次元ホップ代数のフロベニウス性に関するLarson-Seedlerの定理のわかりやすい証明を発見した.その方法を一般化して,有限次元ホップ代数は任意の部分ホップ代数上β-フロベニウス拡大になるというSchneiderの定理の別証明を行った.その他ホップ代数のフロベニウス拡大に関する最近の話題も解説した. 2.Comm.in Algebraの25巻で,有限次元とは限らないホップ代数Hがある部分ホップ代数上β-フロベニウス拡大であってβおよびフロベニウス写像がH-余線形になるために条件がFischman-Montgomery-Schneiderのいう右積分型と一致することを示した. 3.97年10月に長野市で開催された環論および表現論シンポジウムにおいて,環論研究者のための分離的ホップ代数の概説を行い報告集にまとめた(印刷中).
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