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1996 年度 実績報告書

頂点作用素代数の数理物理学への応用

研究課題

研究課題/領域番号 08640032
研究機関大阪大学

研究代表者

永友 清和  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90172543)

研究分担者 和久井 道久  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60252574)
佐竹 郁夫  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80243161)
山根 宏之  大阪大学, 大学院・理学研究科, 講師 (10230517)
村上 順  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90157751)
宇野 勝博  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70176717)
キーワード頂点代数 / ボゾン / 共形ベクトル
研究概要

頂点代数の最も基本的な例である自由ボゾン場のなす頂点代数の共形ベクトルの分類を実行した.頂点代数と共形ベクトルの対は一つの共形場理論を与えるので,自由ボゾン場に由来する共形場理論の分類が実現されたことになる.また,この研究の過程で一般の頂点代数を定義する公理系に関する新しい視点が開かれた.(永友,佐竹,和久井)
共形ベクトルの分類はより基本的な対象であるハイセンベルグベクトルを分類することにより実行されたが,そこでの主要な方法はWickの定理である.Wickの定理を複雑に利用することによりHeisenbergベクトルの分類が可能になった.Heisenbergベクトルの決定は,そのほかにも自由ボゾン頂点代数の自己同型群の決定を可能にした.実際,この分類結果を用いて自己同型群が完全に決定される.(永友,宇野)
また,頂点作用素代数は共形場理論を通して低次元多様体の位相不変量と関連しており,有限型不変量と量子不変量に対して普遍的な結び目のKontsevich不変量を用いて,3次元多様体の不変量を構成し,その性質を研究し,また,この不変量に対し,位相的場の量子論を構成するとともに,その応用として,曲面の写像類群の族を構成した.(村上,山根)

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Jun Murakami: "Kontsevich's integnal for the Kanffman polynomial" Nagoya Math.J.142. 39-65 (1996)

  • [文献書誌] Jun Murakami: "The universal Vassiliev-Kontsevich invariant for framed oriented links" Compo.Math.102. 41-64 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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