研究概要 |
1,伊東は古典スピン系の臨界温度の評価のため、金沢大学の田村助教授との協同研究を行い、すでに知られていた、系の乱歩表現にくり込み群的処理を応用した。当初に意図したくり込み群又は洗練された、粗視化というよりは、trimmingといったものになったが、random walksの代わりに、self-avciding randcm walksで系が記述でき、臨界温度の評価がよくなった。この方法は現在も本格的な進歩をとげつつある。 2,伊東は又東京工大の原助教授の協力のもとに、相対論に於けるEinstein方程式の解のcollapseの様子をくり込み群で分析しようと試みたが、本年度には結果は出なかった。 3,寺本は円柱の回りの粘性非圧縮流体の運動を円柱座標を用いて分析、定状解に十分近に初期値に対して、時間的大域解の存在を示した。このような系に対するくり込み群的研究は現在進行中である。
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