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1997 年度 実績報告書

急冷炭素質物質(QCC)の赤色発行の原因解明

研究課題

研究課題/領域番号 08640325
研究機関電気通信大学

研究代表者

成澤 孝敏  電気通信大学, 機器分析センター, 助手 (30143712)

研究分担者 和田 節子  電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (30017404)
キーワード過剰赤色輻射 / 赤色発光 / 反射星雲 / 急冷炭素質物質 / 星周塵 / 星間塵
研究概要

1 QCCの発行スペクトルの温度変化の測定
4.3CCMに流量調節したメタンガスのマイクロ波放電プラズマから石英基板上に生成した膜状QCC(filmy-QCC)と粒状QCC(granular-QCC)及びその周囲の黒色のQCC(dark-QCC)の発光スペクトルを室温、77K及び1.7Kで測定した。
(1)filmy-QCCは測定した全ての温度で強い蛍光を示した。蛍光のピーク波長は温度でほとんど変化しなかったが、半値線幅(hwhm)は室温よりも低温で減少した。この結果低温の蛍光スペクトルは反射星雲の赤色輻射スペクトルにより良くフィットするようになった。
(2)石英基板上の異なる場所を選んで励起したfilmy-QCCの蛍光スペクトルはピーク波長位置が変わるだけでなくスペクトル全体の形も変わることが分かった。これは試料生成条件のわずかな違いが、観測された赤色輻射スペクトルの星雲間との相違や星雲内の場所による相違を反映していると考えられる。
(3)星雲塵と同じ220nmに吸収極大を持つgranular-QCCは発光を示さなかった、又dark-QCCも発光を示さなかった。このことは星雲塵と星周塵とは異なる性質の塵であることを意味している。
2 赤外スペクトルの測定
新しく作成したfilmy-QCCの赤外スペクトルは吸収位置もフィーチャーも旧来のfilmy-QCCと同じであった。赤外吸収のいくつかは赤外未同定バンドと一致する、反射星雲でも赤外輻射バンドが観測されていることから、filmy-QCCがこれら赤外輻射バンドの原因の一端を担っているとの主張を再確認した。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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