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1996 年度 実績報告書

太陽ニュートリノを用いたニュートリノ振動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08640351
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

中畑 雅行  東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (70192672)

研究分担者 三浦 真  東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (10272519)
福田 善之  東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (40272520)
キーワードニュートリノ / 太陽ニュートリノ / ニュートリノ振動 / スーパーカミオカンデ / 電子発生装置
研究概要

平成8年4月よりSuper-Kamiokandeがスタートし、超精密な太陽ニュートリノ観測が始まった。本研究では、この太陽ニュートリノデータを用いてニュートリノ振動の研究を行っている。実験の統計誤差は、非常に小さいため本研究の鍵を握るのは、実験装置の精密なエネルギー較正、角度分解能及びエネルギー分解能の較正である。そのために本研究では、電子の発生装置を建設した。この発生装置は、目的とする太陽ニュートリノのエネルギー範囲である5-15メガ電子ボルトの電子を発生することができ、電子の強度も太陽ニュートリノを完全に模擬できるように瞬間あたり約1個の電子とした。この電子発生装置のデータは、平成8年12月と平成9年1月の2回取得し、Super-Kamiokande実験装置のエネルギー較正を約1%の精度で、角度分解能を1度の精度で、エネルギー分解能を約10%の精度で行った。
Super-Kamiokandeは、平成8年10月までに約100日分の太陽ニュートリノデータを取得し、予備的な結果として標準太陽モデルの(0.441+0.024/-0.023(統計誤差)+-0.032(系統誤差))倍という結果を得ている。この結果には、上記の電子発生装置による較正の結果をまだ使用していないが、今後この較正結果を使えば系統誤差を小さくすることができる。Super-Kamiokandeは、順調にデータを取り続けており、このまま行けば、来年度にはニュートリノ振動に対して有意な結果を得る事ができる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Fukuda et al.: "Solar Neutrino Data Covering Solar Cycle 22" Physical Review Letters. 77. 1683-1686 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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