研究概要 |
最近,エネルギーが10^<20>eVをこえる宇宙線が複数例発見されている。この様に高いエネルギーを持つ宇宙線は,3^0Kバックグラウンドの光子と衝突してπ中間子を生成する。そのため自分自身のエネルギーを急速に失ってしまう。そこで,10^<20>eVの宇宙線は我々の銀河の近くで生成されたと思われる。しかし我々銀河の近くには,この様な高エネルギーの宇宙線を発生できる天体は見つかっていない。この問題を解決する興味深い考えに,非常に重い(約10^<13>GeVo質量)素粒子が崩壊して,この高エネルギー宇宙線を発生したというモデルが提案されている。しかし一般に重い粒子はすぐに崩壊してしまい,現在の宇宙に生き残っているとは思えない。本研究ではもし離散的なゲージ対称性が存在し,この重い素粒子が適当な電荷をもっていればこの重い粒子の寿命を現在の宇宙年令程度に出きることを示した。
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