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1997 年度 実績報告書

CPを破る素粒子模型とバリオン生成

研究課題

研究課題/領域番号 08640357
研究種目

基盤研究(C)

研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

菅本 晶夫  お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (70132686)

研究分担者 白石 清  山口大学, 理学部, 助教授 (80202117)
キーワード宇宙のバリオン生成 / ベクトル型クォーク / 超対称模型 / CPの破れ / インフレーション / 揺らぎの古典化
研究概要

(1)宇宙のバリオン生成に閑して、ベクトル型の重いクォークを有する模型を用いて、ヒッグスポテンシャルによる自発的なCPの破れのある場合に、宇宙のバリオン生成を研究した。300GeV-500GeVの質量を持つ、重いアップタイプのベクトル型クォークが存在する場合、バブルの壁から生成されるバリオン数とエントロピーの比は10^<-10>-10^<-11>となった。この様な自発的なCPの破れを伴う場合には、CPの偶と寄の2種類のタイプのバブルが生じる。一方のタイプのバブルのみを残すためには、10^<-16>程度のCPの破れを直接導入しする必要が生じた。又この模型の電弱相転移を検討した。(2)超対称模型を用いたバリオン生成模型として、この模型に特有の粒子である、チャージノあるいはスクォークを用いた機構を考察し、宇宙のバリオン数を自然に説明した。CPの破れとしては、チャージノあるいはスクォークの質量行列の質量行列に含まれる超対称模型に特有のものを用いたが、この様に宇宙のバリオン数を自然に説明するCPの破れは、一方では中性子の電気双極子能率の測定実験において、その精度を1桁上げると観測可能であることが解かった。これは超冷中性子を用いる実験家を刺激する成果であった。(3)インフレーションによって、宇宙初期にあった量子揺らぎがどうのようにして、古典化するのかを、環境の摩擦拡散効果を取り入れて議論した。その結果、最終的に得られる揺らぎのスペクトルは、この古典化機構の詳細に依存することが解った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Mayumi Aoki et al.: "Implications of Barym Arymmetry for the electric dipole mount of the neurron" Prog.Theor.Phys.98. 1325-1332 (1997)

  • [文献書誌] Hiroro Kubotani et al.: "Classicalization of Quantum Fluctuation in Juflerimary Universe" Prog.Theor.Phys.98. 1063-1079 (1997)

  • [文献書誌] Mayumi Aoki et al.: "Electroweak Baryozgenesis from chagino transport in the SUSY model" Prog.Theor.Phys.98. 1179-1191 (1997)

  • [文献書誌] Tomoko Uesugi et al.: "Baryogenesis with vector-like quark model in change transport mechanism" Phys.Lett.B. 392. 389-394 (1997)

  • [文献書誌] Akio Sugamoto et al.: "Proceedings of 5th KEK meeting in CP violatim and its orgin" Study of EP ciolation : Electroweak Beryogenesis and anomufous W bism couplpegs, (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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