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1997 年度 実績報告書

不安定核の高スピン状態におけるエキゾチック変形

研究課題

研究課題/領域番号 08640368
研究機関京都大学

研究代表者

松柳 研一  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70025451)

キーワード超変形核 / 高スピン状態 / 8重極変形 / エキゾチック変形 / シェル構造 / 不安定核 / クランキング模型 / 回転バンド
研究概要

1)A=30〜60領域のN【similar or equal】Z陽子過剰不安定核でのエキゾチック変形の探索を主な目的として、空間対称性に一切の制限を課さない三次元空間の正方メッシュ表現によるCranked Skyrme-Hartree-Fock法の計算プログラムを新しく開発した(山上雅之、修士論文)。このような計算プログラムは世界で初めてである。この計算プログラムを用いて、^<32>Sの高スピン状態を調べた結果、1)角運動量I=6〜12領域のイラスト状態として、空間反対称性と軸対称性を同時に破った(Y_<31>変形した)内部構造をもつ回転バンドが出現すること、2)I【greater than or equal】14領域で超変形回転バンドがイラストになること、3)その超変形状態はI【similar or equal】20あたりで内部構造変化を示すこと等、非常に
2)軸対称変形cavityモデルと半古典周期軌道理論を用いて超変形シェル構造の起源を系統的に分析した結果、赤道平面2次元軌道から分岐し、対称軸方向の振動数と対称軸まわりの回転振動数の比が1:2の3次元周期軌道群が超変形シェル構造の形成に本質的な役割を果たしていることがわかった。このような周期軌道群は、調和振動子ポテンシャルの場合と異なり、短軸と長軸の比が1:2という特殊な場合に限られず、変形パラメーターの一定の領域で存在し、重要な役割を果たす。このことは、超変形シェル構造を平均ポテンシャルの幾何学的形状で定義するよりも、それをもたらす周期軌道群の性質で定義する方がより一般性があることを意味している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Arita: "Periodic-Orbit Bifurcation and Shell Structure of Exotic Deformation" Czechoslovak Journal of Physics. (印刷中). (1997)

  • [文献書誌] K.Arita: "Periodic Orbit Bifurcation and Shell Structure in Exotic shape Nuclei and Clusters" AIP Conference Proceedings. 416. 393-397 (1997)

  • [文献書誌] K.Arita: "Shell Structure at Extic Deformation" Proc,Int Conf.on Nuclear Structure and Related Topics. (印刷中). (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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