温度が上昇した時に、基本粒子であるハドロンの質量がどのように変化するかは、今だに謎である。本研究はこの問題に、格子色力学モンテカルロシミュレーションの技法を使うことにより、直接的にとりくむ。最終的な結論には致っていないが、大阪大学及び東京大学大型計算機センターを利用した予備数値実験を行った。その結果 1.有限温度質量変化の可能性を見い出した 2.より大規模計算のための計算コードの開発に成功した 3.小さな格子についても、連続極限に逢い格子作用の構築が可能となった。 これらのうち2.においては雑誌論文(裏面)1編目に、3.については2編目に報告した。 これらの結果をうけて、より大規模な本格数値実験を行う予定である。
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