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1997 年度 研究成果報告書概要

テ-タ項を含む場の理論のくりこみ群による研究

研究課題

研究課題/領域番号 08640381
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 素粒子・核・宇宙線
研究機関山形大学

研究代表者

井町 昌弘  山形大学, 理学部, 教授 (70037208)

研究分担者 米山 博志  佐賀大学, 理工学部, 教授 (50210795)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
キーワードU(N)ゲージ理論 / トポロジカル項 / テ-タパラメータ / くりこみ群 / 非可換ゲージ理論 / CPN-1場の理論 / オブリークとじこめ / デュアリティー
研究概要

U(1)ゲージ理論における興味ある結果が得られた経験をもとにθ項を持つ2次元U(2)格子ゲージ理論のくりこみ群による研究を行った.
U(2)を調べる理由は,非可換部分がどのような役割を果たすかを見たかったからである.そのようなゲージ群のなかでU(2)はもっとも簡単であるので手始めにこの群を採用した.作用は2次元では非可換なreal actionと可換なimaginary actionで与えられる.4次元と異なり非可換なimaginary actionをとることはできない.なぜならトポロジカル項2次元ではTrεμνFμνでありSU(2)(非可換)部分はゼロとなる.
bare actionとして,1)real action;βι1 ι2=β11(ι1=2q,ι2=2I)≠0,(qはU(1)荷電,IはSU(2)既約表現のアイソスピン),2)imaginary action;standard θ action((θ/2π)TrεμνFμνとする.これは,U(1)部分からつくられる.)ととる.
くりこみ群変換後imaginary actionにも非可換部分が現れる.しかし多数回の変換後imaginary actionの非可換部分はゼロに近づく.
相転移はθ=πのときのみ,しかもSU(2)についてtrivialな表現((ι1,ι2)=(2,0),すなわちq=1,I=0の表現等)に現れるが,SU(2)についてnon trivialな表現(ι1,ι2)=(1,1),すなわちq=1/2,I=1/2の表現)には現れない.これはSU(2)のとじこめの影響でθ=πの非とじこめ相は現れることができないことによると考えられる.real actionはくりこみ群変換によって,heat kernel型に近づく.
この研究と平行して1)オブリーク閉じこめ,デュアリティーとの関係で興味が持たれるθ項を持つ4次元ZN系を実空間繰り込み群の方法で調べる研究を進めつつあり(井町,劉,米山),2)CP1での分析をより大きなNの場合に広げるためCP2の数値解析を進めている(井町,叶,米山).

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M, Imachi, etal: "Renormalization Group Analysis of U(2) Gauge Theary with θ-Term in 2Dimensions" Prog Theor Phys.97,5. 791-808 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] M.Imachi, T.Kakitsuka, N.Tsuzuki and H.Yoneyama: "Renormalization Group Analysis of U (2) Gauge Theory with rheta-term in 2 Dimensions" Prog.Theor.Phys.97. 791-808 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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