研究概要 |
昨年に引き続いて,高エネルギー加速器研究機構のメンバーと共同で,昨年に作成されたGRACE-SUSYの中核となるmodef fi1eとfin fi1eのチェック作業をすすめた.gluinoを含む頂点とsneutrinoを含む4点頂点の一部を除いて,チェックを終了した. 高エネルギー加速器研究機構南建屋のメンバーと共同で,特定の23個のSUSY粒子を含む2体反応と3体の生成崩壊反応の大きさをこのGRACE-SUSYを使って計算し,このジェネレイタ-のパッケジをSUSY23として論文発表した. 本年度は SU(3)xSU(2)xU(1)ゲージ理論に基づく,minimal extension of supersymmetric standard model(MSSM)の輻射補正の繰り込みスキームの研究にとりかかった.繰り込みに必要となる,dimensional reductionの技術的問題,deminsional reductionを自動計算GRACEに繰り込む際に発生する問題点を研究した.繰り込みにはいわゆる on-shell renormalization schemeを使い,カウンター項の計算,繰り込み条件の決定,繰り込み定数の決定をおこなった.Sfermionの混合角度の繰り込み条件とそれにともなう sfermionの混合角度のカウンター項の決定についての研究をすすめており,この部分はまもなく終了する予定である. 来年度はこの繰り込みスキームに基づいて諸過程の輻射補正を計算し既存の研究結果と突き合わせるとともに,カウンター項を自動計算プログラムに組み込む作業にとりかかる.
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