• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

ウィークボゾン生成過程を用いた標準模型を越える理論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08640400
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京経営短期大学

研究代表者

神保 雅人  東京経営短期大学, 経営情報学科, 助教授 (10226392)

研究分担者 菅本 晶夫  お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (70132686)
キーワード超対称標準模型 / Wボゾン / 電気双極子能率 / CPの破れ / 自動計算
研究概要

今年度は,標準模型を越える模型に関して以下の研究を行い,3点の論文を発表した。
1)研究協力者 門吉 朋子・大下 範幸による研究ー超対称標準模型において,Wボゾンは,1ループのファインマン図形を通じて,電気双極子能率を持つ。この結果として,中性子や電子にも電気双極子能率が生ずる。これは,実験の精度が現在よりも一桁上がれば,検出される可能性を示した。
2)研究分担者,及び研究協力者 上杉 智子・山口 あづさによる研究ー標準模型にアイソシングレットクォークとシングレットヒッグスが加わると,新たなCPの破れの原因となる。この拡張模型において,宇宙のバリオン非対称性が,電荷輸送機構により,説明され得るか否かについて議論した。
3)研究代表者等による研究-超対称標準模型においては,ゲージボゾンのパートナーとして,ニュートラリーノと呼ばれるマヨラナ粒子(粒子・反粒子が同一のフェルミオン)が4種類含まれる。これらが関係する相互作用は,フェルミオン数保存を破る。またディラックフェルミオンでも,チャージ-ノが関係する相互作用には,フェルミオン数保存を破るものがある。これらの相互作用を伴う粒子の生成反応に対して,その散乱振幅を数値化する自動計算システムを開発する為に,新たなアルゴリズムを考案した。更に,これを実装したシステムの検査を,多数の超対称性粒子生成反応について行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Kadoyoshi and N.Oshimo: "Neutron electric dipole moment from supersymmetric anomalous W-boson coupling" Physical Review D. 55・3. 1481-1486 (1997)

  • [文献書誌] T.Uesugi,A.Sugamoto and A.Yamaguchi: "Baryogenesis with vector-like quark model in charge transport mechanism" Physics Letters B. 392. 389-394 (1997)

  • [文献書誌] H.Tanaka,M.Kuroda,T.Kaneko,M.Jimbo,T.Kon and Minami-Tateya Collaboration: "The GRACE system for the minimal SUSY standard model" Nuclear Inst.and Methods in Physics Research A. (掲載予定). (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi