平成8年度に実施することを計画していた、スピン分極自己無撞着(SP-SCF)原子構造計算に基礎を置く、マフィン・ティンポテンシャル場内でのパウリ方程式を用いたスピン分極修正直交化平面波(SP-MOPW)法に基づいたバンド構造計算に関するプログラムの開発は概ね終了した。現在はこれを、電荷に対する自己無撞着の条件を満足するように改良するための作業を計画しており、その第一段階として、自己無撞着電荷(SCC)拡張ヒュッケル強結合(XHTB)法に基づいたバンド構造計算を実行し、これを反強磁性相も存在するペロブスカイト型酸化物に適用した。この結果については、現在、Ferroelectricsという雑誌に投稿中である。
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