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1996 年度 実績報告書

フラレン内包金属炭化物の電気伝導と磁性

研究課題

研究課題/領域番号 08640466
研究種目

基盤研究(C)

研究機関いわき明星大学

研究代表者

吉田 喜孝  いわき明星大学, 理工学部, 教授 (20107444)

キーワードフラレン / 内包フラレン / 金属炭化物 / 電気伝導 / 磁性
研究概要

I.4f希土類元素15種の内11種について、炭化物としてフラレン内に閉じ込められることを明かにした。電子顕微鏡観察とX線回折よりストイキオメトリーと相の決定をし、熱分析により重量濃度を評価した。結果は、Physica Bに発表した。
II.非磁性のLaC_2、磁性をもつCeC_2、未知の原因により磁性を消失しているGdC_2のそれぞれを内包するフラレンについての電気伝導特性を磁場中(H<15テスラ)、温度(2K<T<280K)で明かにした。零磁場中の低温(T<50K)での電気伝導が二次元ホッピング機構で理解できることが分かった。低磁場中の磁気抵抗について、磁場ならびに温度依存性が量子干渉効果の現われとして理解できた。結果は、Appied Physics Lettersに発表した。また、第52回日本物理学会年会(名城大学)で口頭発表した。
III.フラレンに内包されたことによる磁性の消失は、Gdをはじめとして、いわゆる重希土類元素すべてに共通することが明かとなった。これについて、結晶サイズ効果の観点から解明を進めている。結晶サイズ分布の希ガス種ならびに圧力依存性を明かにした。結果は、第52回日本物理学会年会(名城大学)で口頭発表した。この結果に基づき、より大きな結晶サイズの生成と帯磁率測定を計画している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Yosida: "Variable-Range Hopping Conduction in Lac_2,Cec_2,or Gdc_2 Crystals Encapsulated Carbon Nanocagas" Applied Physics Letters. 69・4. 586-588 (1996)

  • [文献書誌] Y.Yosida: "A new-type of Ultrafine Particles-Rare-certh Dicarbide crystals Encapsulated in Carbon Nanocages" Physpica B. 229・3-4. 301-305 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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