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1996 年度 実績報告書

散逸媒質中での波の伝播における波形ひずみの克服の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08640510
研究機関琉球大学

研究代表者

FOONG SEE KIT  琉球大学, 教育学部, 助教授 (70231090)

研究分担者 菅野 正吉  茨城大学, 理学部, 教授 (00007759)
石黒 英治  琉球大学, 教育学部, 教授 (40047288)
キーワード電信方程式 / Kacの解法 / 電信確率過程 / ブラウン運動 / 波形再生 / Green関数 / 電信波形の予報 / 同軸ケーブル
研究概要

この研究期間内に、次のようないくつかの重要な結論が得られた。
その1。電信方程式のM.Kacの解法を用いた確率過程(ポアソン過程の一つで、電信確率過程と言う)とブラウン運動の関連性において、充分に時間が経過すると電信確率過程の分布はブラウン運動の分布になることが明らかになった。つまり、このことは、充分な時間が経過した後ではKacの解法は簡単化されることを意味する。
その2。Kacの解法とGreen関数に基づいた解法から得られる解の相違が明らかになった。Green関数の方法では、得られる解はどう初期条件に依存するかが強調されるのに対して、Kacの解法では、歪められた波と歪められない波の関係が強調される。更に、Green関数方法は普遍的な場合にも応用できるのに対して、Kacの方法はむしろ波形再生と設計に適用するのが有利であることも分かった。
その3。Kacの方法に基づく波形再生の方法は、あまり制限ないのある種の条件下では、従来より使われている方法よりもずっと優れた方法である可能性が見いだされた。この可能性はまだ解析的に証明できていないが、数値計算によっては確かめることができた。この方法が完成すればその実用的潜在性は極めて高い。
その4。電信波形の予報(即ち、一点に受信した波より他点の波形を予報する)に関しては、Strattonの方法とは異なる新しい方法が見つけられた。Strattonの方法では、他点の電場を知りたい場合は、受信点の電場と電場のグラディエントの2つが必要であるのに対して、その新しい方法では、受信点の電場と磁場の2つである。
以上の結果を検証するために、ファンクションゼネレータ、デジタルオシロスコープ、及び、同軸ケーブルを用いた実験を始めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.K.Foong,S.Kanno: "Path Integrals : Dubna '96 (Edifors : V.S.Yarnin : M.A.Smondyrev)" Publishing Department,Joint Institute for Nuclear Research, 5 (1996)

  • [文献書誌] S.K.Foong: "Functional Integratiosn: Basics and Applications" Plenum Publishing(発表予定), (〕SY.apprxeq.〔)30 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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