研究課題/領域番号 |
08640529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
川崎 一朗 富山大学, 理学部, 教授 (60115136)
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研究分担者 |
岡田 義光 科学技術庁防災科学技術研究所, 地震調査研究センター, センター長
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | スロー・ア-スクエイク / 地殻変動連続観測 / 歪ステップ / サイスミック・カップリング / サイスモ・ジオデティック・カップリング / 三陸沖地震 / 空白域 / 中長期予測 / long-term prediction |
研究概要 |
三陸沖では、北緯39度から40.6度の間に、1989年M_<JMA>7.1、1992年M_<JMA>6.9、1994年M_<JMA>7.5と3つのMクラスの地震が立て続けに起こった。地殻変動連続記録やGPSデータなどによって、これらの三陸沖地震は、いずれも、Mw7.5からMw7.7に匹敵するプレート間モーメントを解放する、時定数1日から1年の「超スロー・ア-スクエイク」であることがわかった。この研究では、これらの地震の「間欠的非地震スベリ」の研究成果をまとめた。その結果、次のことが分かった。 (1)1968年M7.9十勝沖地震以降に、三陸沖(北緯39度から40.6度、東経142度から144度)に蓄積されたプレート間モーメントの50%から85%が3つの超スロー・ア-スクエイクによって解放された。すなわち、「サイスモ・ジオデティック・カップリング」は50〜85%である。 (2)海溝より半分(北緯39度から40.6度、東経143度から144度)に限ると「サイスモ・ジオデティック・カップリング」は60〜120%である。 (2)3つの「モーメント解放の空白域」が明らかになった。その中でも重要なのは、宮城県沖の空白域北緯38度から39度、東経142度から144度である)である。
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