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1996 年度 実績報告書

重力異常から検出された"目に見えない断層"の実体の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08640530
研究種目

基盤研究(C)

研究機関金沢大学

研究代表者

河野 芳輝  金沢大学, 理学部, 教授 (80019489)

研究分担者 竹内 章  富山大学, 理学部, 教授 (20126494)
キーワード重力異常 / 活断層 / 関ケ原断層 / 柳ケ瀬断層 / 姉川地震
研究概要

全国の詳細な重力異常データの解析から,重力異常が急激に変化する地帯が浮び上がってきた.本研究代表者はこれを重力異常急変帯と名付けた.一般に,重力異常が急激に変化するのは,断層が存在し密度構造の大きな変化が存在するからである.
重力異常急変帯の多くは,地質学的断層と対応している.しかしながら,地質学的には何の断層も示されて無い地域にも重力異常急変帯が存在することがある.その規模も,中央構造線に対応する規模のものから,詳細な重力異常測定から始めて検出されるものまで様々である.これらの重力異常の原因も,地下に断層が隠されているからであると考えられる.
標題の"目に見えない断層"とは,地下に断層が存在していても地表部分が新規堆積物や火山噴出物によって覆われていると,通常の地質調査の方法ではそれを認知することはできない.この様な断層の中には,日本列島の基盤を区画する意義を持つものから,活断層である可能性を持つものまで様々である可能性がある.
本研究の目的は,この様な,一見地質学的知見と調和しない重力異常急変帯について,その実体を明らかにすることである.それには,ある程度地質学的資料から地表には現れていない地下構造が推測できる地域が適している.この様な理由から本年度は,岐阜県西部の関ケ原断層と滋賀県北部の柳ケ瀬断層との中間地域において詳しい(約1000点)重力測定を行い,この問題を解析するための資料を得た.

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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