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1996 年度 実績報告書

成層圏における窒素酸化物組成の夜間時間変化の観測

研究課題

研究課題/領域番号 08640555
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

北 和之  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (30221914)

研究分担者 小川 利紘  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (70011616)
柴崎 和夫  國學院大學, 文学部, 助教授 (00178899)
岩上 直幹  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (30143374)
キーワード成層圏 / オゾン / 窒素酸化物 / 地球環境 / 気球観測
研究概要

本研究は,星を光源とした吸光分光法により,大気中の窒素酸化物の夜間の組成変化を測定しようというものである.これまでの窒素酸化物の高度分布の観測では,日没・日出時などに時間が限定されていたため,夜間の時間変化を追った観測データは存在しない.しかし,高〜中緯度の成層圏下部で現在観測されているオゾン量の減少を説明するメカニズムの重要な一部として,この高度領域で夜間生成される五酸化二窒素が硫酸エアロゾル上で硝酸に変換される過程が提唱されているため,窒素酸化物の夜間組成変化を追跡することは非常に重要である.そこで,1等星程度の明るさの星を光源にした測定が可能になれば,夜間に5-6回程度は二酸化窒素,三酸化窒素,オゾン,エアロゾル等の高度分布を測定できる.本年度は,これまでにほぼできあがっているその観測のための装置を,実際に地上観測を行いながら完成させ,それを大気球観測が可能な状態にまで持っていくことが目標であったが,実際には,星追尾系の安定度が地上観測を安定に行うには不十分であることがわかり,現在星追尾系のモーターのサーボ機構をディジタル化する改造を行っているところである.なお,大気球高度での成層圏高度分布観測では,地上観測に比べ大気揺らぎがずっと小さくなり,安定に観測できるものと考えられるが,地上観測による経験を積んでから気球観測を行うべきであるという判断から,気球観測も延期することにした.

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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