研究課題/領域番号 |
08640562
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 宇宙科学研究所 |
研究代表者 |
早川 基 宇宙科学研究所, 太陽系プラズマ研究系, 助教授 (90167594)
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研究分担者 |
斉藤 義文 宇宙科学研究所, 太陽系プラズマ研究系, 助手 (30260011)
山本 達人 宇宙科学研究所, 太陽系プラズマ研究系, 教授 (90182633)
鶴田 浩一郎 宇宙科学研究所, 太陽系プラズマ研究系, 教授 (10013682)
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キーワード | 中性ガス質量分析 / 速度分布関数 / 飛翔体搭載 |
研究概要 |
開発要素として考えられているパルス電離電源、飛翔時間計測部、位置検出部の3種のうちのパルス電離電源を除く2種について基本研究を行い、2次元の分析器の試作を行った。具体的には、 1.飛翔時間計測部 検出器として使用するMCPではアノード部において位置検出を行うため、ここでの信号は遅延が大きく、飛翔時間計測には使用できない。そこで、位置検出アノードの前段にメッシュを入れ、このメッシュでの信号を用いることにより、飛翔時間計測の停止信号が必要な精度で得られる事を確認した。又、飛翔時間計測の開始信号としては百〜二百ボルトの電圧を十ナノ秒程度の時間で制御する必要がある。このような制御が可能な電源は実験室用としては存在するが、飛翔体搭載が可能なものは存在しない。この為、飛翔体搭載を前提として、軽量(1.2kg)かつ低消費電力(3W以下)で二百ボルト程度の電圧を十ナノ秒程度の時間で制御できる電源回路の開発試作を行った。 2.位置検出部 この測定器の特徴である中性粒子の速度分布を求めるためには位置検出精度として500ミクロン程度が必要とされる。アノードからの信号線の取り出し方により1次元/2次元の位置検出を切り換えられる位置検出アノードを試作し、MCPと組み合わせ現在1次元のモードでの位置分解能のテストを行っている。1次元のモードでの確認が終わり次第2次元のモードでの分解能のテストを行い、飛翔時間計測部と組み合わせた試験を行う。
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