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1996 年度 実績報告書

日高衝突帯の衝上テクトニクスと山脈形成

研究課題

研究課題/領域番号 08640564
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

在田 一則  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30091408)

研究分担者 雁澤 好博  北海道教育大学, 教育学部・函館校, 助教授 (40161400)
前田 仁一郎  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50165643)
キーワード日高山脈 / 山脈上昇 / K-Ar放射年代 / 日高主衝上断層 / モラッセ堆積物
研究概要

日高山脈の上昇はポロシリオフィオライト帯と日高変成帯の境界衝上断層である日高主衝上断層の活動と関連している.日高山脈の上昇過程を明らかにするために,南部日高山脈を横断するルートに現在露出しているト-ナル岩および変成岩に含まれる黒雲母について,また日高山脈の東西に分布する中新世〜鮮新世のモラッセ堆積物(日高側の受乞層,元神部層,厚賀層および十勝側の豊似川層)中のおもにト-ナル岩礫の黒雲母について,K-Ar放射年代の測定を行った.その結果,前者では,山脈主稜線東に存在する断層を境に,その西側には18-17Maの年代,また東側には30Ma前後の年代を示すことがわかった.後者では,東西のモラッセで放射年代および年代の分布の点で異なることがわかった.すなわち,東の十勝側では45.9Maから33.1Maの年代を示し,モラッスの下部から上部へより若くなるという正常な順番を示すのに対して,西の日高側では上部中新統上部〜下部中新統にわたってほぼ同様の年代(19-17Ma)を示す.このことは東側は正常な上昇をしているのに対して,西側は日高主衝上断層による回転上昇運動などの特殊な上昇機構を持つとことが予想される.このことは,FT年代が試料高度が高いほど若くなるということからも支持される.なお,45.9Maという年代はこれまで日高変成帯およびその北方延長で知られている火成岩のK-Ar年代のなかではもっとも古いものであり,日高火成活動を考えるうえで,重要なデータである.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 在田 一則: "バイブロサイス反射法地震探査による日高山脈の地下構造" 月刊 地球. 19巻・2号. 63-69 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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