研究課題/領域番号 |
08640819
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山本 啓一 千葉大学, 理学部, 教授 (70053361)
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研究分担者 |
三村 徹郎 一橋大学, 商学部, 助教授 (20174120)
矢島 浩彦 千葉大学, 理学部, 助手 (30261895)
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キーワード | シャジクモ / ミオシン / 原形質流動 / 遺伝子クローニング |
研究概要 |
オオシャジクモChara corallinaの節間細胞より細胞質をしごきだし、そこから各種クロマトグラフィー手法によりミオシンを精製した。このミオシン約60マイクログラムをウサギに注射して抗体を作成した。抗体価は非常に高く、血清を8000倍に希釈してもイムノブロットの一次抗体として使用できた。この抗体を使ってシャジクモcDNAライブラリーをスクリーニングした。シャジクモcDNAライブラリーは以下のようにして作った。シャジクモ細胞を液体窒素で瞬間的に凍らせ粉末にしたうえで、グアニジンイソチオシアネート中でタンパク質を変性させ、植物細胞で良く使われるCTAB法によってmRNAを精製した。これを鋳型としてcDNAを作り、ラムダファージの発現ベクターに組み込んだライブラリーを作成した。上記抗体を用いこのライブラリーをスクリーニングした結果、8個のボジティブクローンが得られ、その内の幾つかからミオシンの一部と思われる遺伝子がとれた。遺伝子データベースでホモロジー検索をしたところ既に遺伝子のとられている高等植物ミオシンとかなりの相同性を示すことが分かった。現在は、これらのクローンを使ってジーンウォーキングを行い、且つ、多くのミオシンで保存されている領域を使ったPCRを行っている。
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