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1996 年度 実績報告書

ニセヒメショウジョウバエ属を中心としたショウジョウバエ科の系統解析

研究課題

研究課題/領域番号 08640876
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

戸田 正憲  北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (40113592)

キーワードショウジョウバエ科 / ニセヒメショウジョウバエ属 / 系統関係 / 分岐分析 / 形態形質 / 単系統性
研究概要

本研究は,ニセヒメショウジョウバエ属を中心としてショウジョウバエ科の系統関係を形態形質により解析することをめざしている.本年度は,1)ニセヒメショウジョウバエ属の単系統性を検討する,2)ニセヒメショウジョウバエ属の各種群間及び本属とショウジョウバエ亜科の主な分類群間の系統関係を明らかにすることを目的とした.ショウジョウバエ科10属8亜属33種を80形質について分岐分析した結果,次の結論が得られた.1,ニセヒメショウジョウバエ属は多系統群である:fenestrarum種群,nigricolor種群,miki種群,denticeps種群は一つ単系統群にまとめられるが,tenuicauda種群はトゲオショウジョウバエ属と一緒に別の単系統群を形成する.2,ニセヒメショウジョウバエ属の5つの種群のうち,nigricolor種群だけは他系統群の可能性がある.3,fenestrarum種群,nigricolor種群,miki種群は単系統群を形成し,denticeps種群と姉妹群の関係にある.4,この4種類から成る単系統群はシマショウジョウバエ亜群と姉妹群の関係にある.5,フサショウジョウバエ属とヒメショウジョウバエ属はそれぞれ単系統群であり,また,ショウジョウバエ属のショウジョウバエ亜属とヒョウモンショウジョウバエ亜属は単系統群を形成する.6,ショウジョウバエ亜科の中では,まず最初にマメショウジョウバエ属が,次にハシリショウジョウバエ属が分岐した.しかし,その後の単系統群(ニセヒメショウジョウバエ属+シマショウジョウバエ亜属,トゲオショウジョウバエ属+tenuicauda種群,フサショウジョウバエ属,ヒメショウジョウバエ属,ヒョウモンショウジョウバエ亜属+ショウジョウバエ亜属)の分岐関係は未解明である.

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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