1.日常生活における歩行量 1)長期計測観察における歩行と消費熱量 補助金対象課題の端緒となったところの、H7年度に行われた3ヵ月に及ぶ連続計測実験である。 2)活動区域別、日常活動別にみた歩数および歩行率(H8〜9年度) 活動区域を屋内脱靴、屋内着靴、屋外に区分し、歩数割合(%)、歩行率(歩/分)を求めた。区域別歩行率は屋内脱靴2:屋内着靴5:屋外10の一定した比率であった。区域別に活動強度を段階づけることが可能である。 3)歩行率と基準化心拍数(H9年度) 身体活動量は歩行率に現れることが示唆されたので、歩行率と心拍数との関係に興味がもたれた。区域別活動時心拍数(睡眠時で基準化)と歩行率との関係には有意な正相関が得られた。 2.日常生活活動における上肢筋活動量 1)表面筋電図法による上肢筋活動量の定量化(H8〜9年度) 筋活動量を波形積分値で表すとともに、さらに日常活動を相対的に表す基準値として、自覚的最大筋力とマッスルテスティング法に関する測定を行った。 2)上肢筋活動量からみた日常身体活動の類型化(H9年度) 16種類のRMR強度の異なる日常作業に関して測定した結果を、基準値に対する%で表した。その結果、最も強度の高い活動と低い活動とは約10倍の開きを認めた。 3.日常生活身体活動強度における総合的評価と新たなる調査質問紙の検討(H9年度) 実態に即した質問紙を作成して、計測調査との整合性を検討した。
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