融点近くの温度に於いて、雪や氷のセン断付着力の小さい塗料を開発するのがこの研究の目的である。テフロン、ガラス、ポリカーボネイト、ポリエステル樹脂塗装鋼板等については、付着力と接触角および表面粗度との関係を調た。その結果、これまで着氷力が小さいとして知られていたテフロンは融点付近では(付着力の大きい物質と知られている)ガラスよりも着氷力が大きいことが分かった。その一部はすでに発表した。現在、テフロンよりも大きな接触角(150°以上)を持つ塗料を開発し、その着氷力を室内と野外で実験中である。 一方、屋根の積雪は、新雪が変化してざらめ雪になったときに最も滑りやすいことが知られている。そこで、この積雪の変化の過程で屋根材と雪との界面がどのように変化して行くのかを、マイクロウオッチャーで観察中である。
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