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1997 年度 研究成果報告書概要

コンピュータ支援診断に用いるX線写真に及ぼす散乱X線の影響

研究課題

研究課題/領域番号 08650072
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用物理学一般
研究機関広島県立保健福祉短期大学

研究代表者

瀧川 厚  広島県立保健福祉短期大学, 放射線技術科学科, 助教授 (80197227)

研究期間 (年度) 1996 – 1997
キーワードコンピュータ支援診断 / 散乱X線 / 散乱X線除去用グリッド / X線スペクトル
研究概要

コンピュータ支援診断(CAD)に使用するX線画像は充分な診断情報を持ったものでなければならない.CADシステムの構築をするために,X線画像に及ぼす散乱X線の影響を調べた.
1.X線スペクトルの測定:X線画像の画質や患者の被曝線量を考える上でX線管から放出されたX線の性質を知っておくことは大切である.高純度ゲルマニウム検出器と鉛ディスク,円錐形コリメータを用いて散乱X線スペクトルの測定方法を確立した.また,近年注目されているカドミウムジンクテルライド検出器を用いて臨床で使用しているX線装置のスペクトル測定を行ない,その有用性を確認した.
2.散乱X線含有率の測定:実験配置を動かすことなく散乱X線除去用グリッド(以下,グリッド)を交換できる実験専用のブッキーテーブルを開発した.これを使って蛍光量計と鉛ディスクを用いた散乱X線含有率測定法を確立した.
3.散乱X線除去用グリッドの性能評価:グリッドの散乱線除去効果をモンテカルロシミュレーションを用いて調べた.また,近年開発された病室撮影用グリッドの性能を実験で評価した.その結果,新しいグリッドは撮影条件を工夫すれば大変有用であることがわかった.
4.嚥下検査を対象としたCADシステム構築の準備:嚥下運動の解析を行なうためのX線TVシステム,画像記録装置,画像処理・保存装置,嚥下障害者用X線撮影台の選定などを行なった.ある患者について嚥下透視検査と内視鏡検査で経過観察することで誤嚥性肺炎を予防することができた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 瀧川 厚: "Cadmium Zinc Telluride検出器を用いた骨密度測定装置のX線スペクトル測定" 日本写真学会誌. 60. 196-199 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] A.Takigawa, S.Nakamura, S.Nishihara, T.Iida and T.Sunayashiki: "X-ray spectrum measurement of bone mineral density apparatus using a cadmium zinc telluride detector" Journal of The Society of Photographic Science and Technology of Japan. 60(3). 196-199 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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