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1996 年度 実績報告書

歯車形工具の切刃面形状精度の斜入射レーザ干渉法による非接触測定

研究課題

研究課題/領域番号 08650173
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

藤尾 博重  京都大学, 工学研究科, 助教授 (90026097)

研究分担者 久保 愛三  京都大学, 工学研究科, 教授 (10027899)
キーワード斜入射干渉法 / レーザ / シェービングカッタ / CCDイメージセンサ / 非接触測定 / 歯車形工具 / デジタルデータ / 位相
研究概要

1.歯車形工具の一つであるシェービングカッタを測定対象として,その干渉縞像を取り込むことにより非接触法による測定が可能であるかを試みた.その結果,自動車用に用いられる歯車は一般的にクラウニング形状を有しており,したがって,その歯面形状を与えるシェービングカッタはホローリ-ド形状をもっている.そのためにシェービングカッタの干渉縞像において,リ-ド方向の出射側における歯面では通常の歯車歯面に適用してきた背景処理法ではランド部と溝部と区別は可能であること,しかし,入射側の歯幅半分に相当する部分では入射角が大きく,各ランド部の入射側のエッジでは散乱光になりやすくそのために干渉縞像においてランド部と,背景部に相当する溝部との分離が困難となることが明らかとなった.この点を解決する手法として,通常よりも入射角を若干小さくすることにより測定領域が若干狭くなるが,前述の問題の解決をはかることが可能となった.
2.シェービングカッタの干渉縞像より各ランド部の位相を求め,その結果と基準歯面に対して得た干渉縞像に対応する位相を不連続な値のままに引算して,基準歯面に対するシェービングカッタの形状偏差に対応する相対位相差を算出した.しかし,切刃をもつランド部と溝部の幅はほぼ同程度であるため,各ランドにおける位相差の分布を求め得たとしても,隣合うランド部の位相がどのようにつながっているかを見分けるにはきわめて複雑な手法を必要とする.そのために新しい画像処理法を検討し,ほぼ自動的に位相接続の可能な手法を開発することによりシェービングカッタの歯面部分についても本方法によりその表面形状の測定可能なことを明らかにした.

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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