研究概要 |
放射状自由液膜流れの乱流遷移を応用した液体微粒化法の確立と微粒化機構の解明のため,平成8年度は以下のことを行った. (1)微粒化機構解明のための微粒化装置の設計・制作と高速度写真撮影 これまでの経験をもとに、液膜の穿孔と微粒化機構解明に使用できるように装置を設計制作した.また,この装置を用いて,マルチパルスレーザ(出力10 mJ,パルス幅50ns,繰返しパルス40kHz)およびストリークカメラ(時間分解能0.4×10^<-6>s,記録時間6.4ms)により高速度写真撮影を行った.液膜の穿孔と微粒化のメカニズムがかなり明らかになった.来年度,さらに改良を重ねる予定である. (2)微粒化実現条件の確立 既存の微粒化装置を用いて,よどみ点圧力、管内径、円盤直径、隙間を変化させ、微粒化が実現する条件を確立した. (3)流動条件と液滴径(液滴径分布)、液滴飛翔速度の関係の確立 既存の微粒化装置を改良して,後方散乱型LDV計測により液滴径,液滴飛翔速度の測定を試みた.来年度継続して測定技術の向上に努める予定である.
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