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1997 年度 実績報告書

水平・上下地震動下でのT字形一本足高架桁の不安定挙動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08650301
研究機関関西大学

研究代表者

白木 万博  関西大学, 工学部, 教授 (80268309)

研究分担者 阿波 啓造  関西大学, 工学部, 助教授 (70067700)
キーワード地震 / 阪神大震災 / T字型高架桁 / 振動共振 / 回転慣性 / 係数励振 / 上下・水平同時加振
研究概要

(1)8年度実施事項と成果
現有の2台の電磁駆動加振機を用い、上下・水平の2方向同時加振できる振動台を設計、試作、運転調整し、これを完成させた。
また、T字形一本足高架桁の振動実験モデルを製作し、これを上記の上下・水平同時加振振動台に設置し、本モデルの振動特性試験を実施した。
実験モデルとしては、減衰の小さいA型モデルと減衰の大きいB型モデルの2種類のモデルについて基本的特性を実験的に確認した。
(2)9年度実施事項と成果
A型モデルおよびB型モデルを用いて上下・水平同時加振による振動応答実験を実施した。この結果、上下地震動と水平地震動を同時に受けた場合には、ある特定の条件のもとで、水平一方向の地震動だけを受けた場合に比べ、T字型一本足高架桁の振動応答が約40%程大きくなることが確認された。
T字型高架桁の頭部に大きな回転慣性をもつ構造物では、従来のように水平地震動の応答と上下地震動の応答を個別に計算し、これをたし合わせるやりかたでは、不安全側の設計をやっていることになるので、このような特種構造の構築物の耐震設計では、水平と上下地震動を同時に作用させた連成振動応答解析をきっちりと実施する必要のある事が明らかにされた。
(3)研究の成果
阪神大震災で、阪神高速道が倒壊したが、水平動だけでなく同時に上下動を受けたため、予期せぬ大応答となり、高速道の倒壊につながったものと推定される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 白木 万博 ほか: "T字形高架桁の回転慣性を考慮した振動挙動の解明" 日本機会学会関西支部(H10.3.22). 204-204 (1998)

  • [文献書誌] 阿波 啓造 ほか: "水平・上下地震動下での一本足高架桁の振動挙動の解明" 第10回日本地震工学シンポジウム(H10.9.25-27). (発表予定). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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