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1996 年度 実績報告書

2波長収斂光による微細位相記録情報の検出

研究課題

研究課題/領域番号 08650405
研究機関和歌山大学

研究代表者

沼田 卓久  和歌山大学, システム工学部, 教授 (80135673)

研究分担者 岡村 康行  和歌山大学, システム工学部, 教授 (80144442)
キーワード光ディスク / 高密度記録 / デフォーカス法 / 干渉計測
研究概要

微細位相記録情報の検出の評価に先立ち,情報担体となる位相シフト量が微少な記録の評価手法の確立を行った.ディスク面に2次元配置された記録情報における微少な位相シフト量の分布の評価のために,テレビカメラと回転検光子を用いてピクセル毎に余弦関数をフィッティングさせる手法を検討した.これには微少2次元信号計測のための画像同期検波が取り入れられていると同時に,空間的な偏光差動法に代わる時分割偏光差動法を実現するために光周波数シフタを利用した偏光高速スイッチングが取り入れられている.本方法により,不要な干渉縞の問題は残るものの,標準偏差0.005度のばらつきで旋光性分布計測が可能となり,位相記録情報の記録状態の評価が可能となった.
収斂光をデフォーカス状態で媒体に入射させたときの再生信号の評価においては,孤立記録のみならず任意記録の場合にも,従来のフォーカス法に比較して若干大きな再生出力が得られることを,本再生光学系の周波数特性の解析により明かにすることができた.また,2波長による信号再生においては,単に波長差に起因するフーリエ変換パターンの差異の検出では高いSN比の信号は期待できず,干渉(ビ-ト)を利用してのヘテロダイン検出が検討した手法のなかで最良であることが,理論計算あるいは孤立記録遷移に対する模擬実験で示された.しかし干渉の利用に際しては,再生光学系の構成が複雑であり実応用面では問題が多い.
任意記録の信号再生の実証においては,高精度のディスクドライブ系および高分解能の光量分布測定系の導入なしでは信号検出の評価ができないこととなった.

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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