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1996 年度 実績報告書

マルチスペクトル画像のウェーブレット変換による情報圧縮

研究課題

研究課題/領域番号 08650446
研究種目

基盤研究(C)

研究機関金沢工業大学

研究代表者

武部 幹  金沢工業大学, 工学部, 教授 (20019699)

研究分担者 松村 秀逸  金沢工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (50064457)
キーワードマルチスペクトル画像 / ウェーブレット変換 / DCT / ベクトル量子化 / サブバンド符号化
研究概要

TMセンサーによる7バンドのリモートセンシング画像の有損失情報圧縮を研究した。テスト画像として金沢市北部の画像を用いた。7バンドの画像中,バンド2の画像が局所的に他の画像より解像度が異なるので,他の6バンドの画像とこの画像との差分画像を作り,それらを6次元DCTした。0次係数平面にはエネルギーが集中したので,2次元予測符号化,Lloyd-Maxスカラー量子化(SQ)(量子化レベル数17),ハフマン符号化した。残りの5つの係数平面はそれぞれ2段ウエーブレット変換(WT)し,エネルギーの集中した低周波サブバンドを0次係数平面と同様にSQした(量子化レベル数17,33)。高次サブバンドの係数はすべて0とした。
バンド2の画像は2段WTし、低周波サブバンドは前記差分画像の0次係数平面と同様にSQを行った(量子化レベル数17)。高次サブバンドはベクトル量子化した。ベクトルの生成は,方向別にWTの2段目からの1サンプルと同じ位置の1段目からの4サンプルとで,5次元のベクトルを生成した。またまた,トレイニングベクトルをその電力(各成分の2乗和)によって,小さい方から順にクラス0,1,2と分けた。クラス0のベクトルは切り捨て,クラス2のベクトルのインデックスは8ビットに固定し,クラス1のそれは圧縮率により可変(3-8ビット)とした。フィルタバンクはJohnstonの16次タイプAをを用いた。
シミュレーションの結果,圧縮率11%の時,SNRは29.1dBであった。これを45dB以上に上げる必要がある。そのためには,差分画像のDCTの0次係数平面に全体の74%のエネルギーが集中しているので,この平面をWT-VQ等により,効率良く圧縮する必要がある。また完全再構成フィルタバンクを導いたので,これを用いて圧縮することの検討が残されている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 村田文彦、武部幹、松村秀逸: "近似電力相補完全再構成2CH直線位相IIRフィルタバンク" 電子情報通信学会1996年基礎・境界ソサィエティ大会講演論文集. A-78. 79 (1996)

  • [文献書誌] 佐藤憲男、武部幹、松村秀逸: "マルチスペクトル画像のDCT/WTを用いた情報圧縮" 電子情報通信学会1996年情報・システムソサィエティ大会講演論文集. D-211. 213 (1996)

  • [文献書誌] 松村秀逸,武部幹: "ウェーブレット変換画像のサブバンド階層・電力クラス別ベクトル量子化法" 電子情報通信学会1996年情報・システムソサィエティ大会講演論文集. D-214. 216 (1996)

  • [文献書誌] 加藤道明,武部幹,松村秀逸: "ウェーブレット変換画像の1,2,3方向ベクトル量子化法の比較" 電子情報通信学会1996年情報・システムソサィエティ大会講演論文集. D-216. 218 (1996)

  • [文献書誌] M.Katou,S.Matsumura,T.Takebe: "Wavelet Image Coding using Direction and Power Classified Vector Quantication" 1996 3rd Intern. Conf. on Signal Processing Proceedings. II. 827-830 (1996)

  • [文献書誌] 松村秀逸,村田文彦,武部幹: "分析・合成バンクがほぼ等しい特性の完全再構成2CH直線位相IIRフィルタバンク" 第11回ディジタル信号処理シンポジウム論文集. B2-3. 151-156 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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