研究分担者 |
美濃 導彦 京都大学, 工学部, 教授 (70166099)
武藤 憲司 東京都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 助手 (30259832)
斎藤 敏治 東京都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (40259833)
若林 良二 東京都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (60220836)
鈴木 弘 東京都立航空工業高等専門学校, 電子工学科, 助教授 (80187757)
|
研究概要 |
ディジタル衛星通信回線を利用した遠隔会議システムのハードウエアを構築し,モデル会議基礎実験を行った。また,発言局切り替え時におけるビット誤り率の衛星捕捉時間に対する依存性について検討を加えた。捕捉効果を用いることにより,発言局切り替え時におけるビット誤り率は大幅に減少することが確かめられた。さらに,ビット誤り率の継続時間は捕捉時間に依存しないことを明らかにした。 次に,従来,複数局参加の遠隔会議には必要不可欠とされていた制御局を要しない自立型の会議システムとして「制御局逐次推移型遠隔会議システム」を提案し,会議システムのハードウエアおよびソフトウエアを構築し,2局間でモデル会議実験を行った。従来HUB局のみが制御局の機能を果たし,会議進行による参加各VSAT局の状態推移はHUB局依存であった。しかし,本研究で提案した会議システムはソフト的にVSAT局にHUB局の機能を持たせることで,全VSAT局が制御局として機能することが可能となり,参加局が自由に発言しあうことのできる会議システムを実現した。 さらに,制御用チャネルをも画像・音声チャネルと兼用させることで,従来,HUB局制御型の会議システムで必要としていた制御用専用チャネルを削除することが可能となり,衛星通信回線の資源削減にも大いに効果を上げることが可能となった。
|