研究概要 |
著者等が今までに開発しているシミュレーション結果のビジュアライゼーションシステムの機能を高めるために、人間が物理現象を直感的に把握し,感性を刺激できるようにするために、本年度の科学研究において、マルチメディアを活用した次の表示技術の開発を行なった。 (1)マルチメディアを指向した3次元分布情報の可視化法の開発:多量の情報を判かりやすく観察するために,色情報のみでなく,音の情報を活用する手法の開発を行なった。ボリュームレンダリングと流線表示を併用した場合,色情報のみによる観察が困難になる.ポインターと音を活用することによって,人間の感性を刺激しながら,その現象が理解しやすい表示法の開発を行なった。 (2)人工現実感(VR)を活用した3次元分布情報の可視化法の開発:多量の情報を同時に観察するための表示法として,これまでに開発している3次元空間の複数断面の同時表示法,任意断面の連続表示法,擬似カラー流線表示法に加えて,新たに半透明表示法を開発した。これらの同時立体表示を観察者の意思や頭の動きに応答し反応する可視化法を開発した。 (3)高速表示のためのアルゴリズムおよびデータ構造の開発:ボリゥムレンダリングを高速に行なうためのアルゴリズムとデータ構造を実現した。
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