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1996 年度 実績報告書

エキスパートシステムによる歯科領域疾患の鑑別診断

研究課題

研究課題/領域番号 08650470
研究種目

基盤研究(C)

研究機関近畿大学

研究代表者

小寺 吉衛  近畿大学, 工学部, 助教授 (10124794)

研究分担者 大谷 敬子  広島大学, 歯学部, 助手 (20243587)
キーワードエキスパートシステム / ニューラルネットワーク / 統計的解析法 / ロジスティック回帰 / コンピュータ支援診断システム / 歯科X線画像 / 鑑別診断
研究概要

顎骨内に生じる病変である含歯性襄胞、歯原性角化襄胞、エナメル上皮腫は、いずれも発生頻度が高いが、予後が異なることから相互の正確な鑑別診断が必要とされているが、三者とも臨床症状がよく似ていることから、鑑別診断はX線画像診断に依るところが大きい。そこで、予備的な実験として、X線画像診断の際どのような因子に着目すれば三者が鑑別できるのかを明らかにするために多項反応におけるロジスティック回帰を用いた統計的手法による検討と、ニューラルネットワークによる鑑別診断を行い比較検討した。これらは、平成7年7月日本医学物理学会第12回研究発表会で「ニューラルネットワークおよび統計的解析による歯科領域疾患の鑑別診断」と題して小寺が、同9月第36回日本歯科放射線学会総会で「含歯性襄胞、歯原性角化襄胞、エナメル上皮腫の鑑別診断-統計的解析法およびニューラルネットワークを用いて-」と題して大谷が発表した。
これらの結果を踏まえ、今年度は情報収集とシステムの構築に重点を置いた活動を行った。購入した2台のパソコンは、近畿大学に設置してある高精細のフィルムスキャナ(コニカ社製)とワークステーション(WS)(SUN社製)に接続し、WSで開発したプログラムをパソコンで操作できるようにすることにより、広島大学歯学部でも処理できるようにした。WSとパソコンで組み合わされたシステムは、昨年度得られた情報を基にエキスパートシステムとして構築した。この結果の一部を平成8年9月の第37回日本歯科放射線学会総会で小寺が「エキスパートシステムによる歯科領域疾患の鑑別診断」と題して発表した。
次年度は、開発したシステムを広島大学において臨床に用いて評価し、これらのデータを基に、医師の診断にかかわる思考と決定のメカニズムを解明するとともに上記結果を参考に、他の症例への適用を考えることにする。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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