研究課題/領域番号 |
08650472
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
新貝 鉚蔵 岩手大学, 工学部, 教授 (00089088)
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研究分担者 |
蛯名 良雄 山口大学, 工学部, 教授 (70006229)
小栗栖 太郎 岩手大学, 工学部, 助教授 (70177202)
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キーワード | 線虫 / 行動 / 運動 / 周波数解析 / レーザーメス / 変異種 / ヒモ状ロボット / 神経回路モデル |
研究概要 |
(1)寒天培地に予め神経伝達物質、誘因物質などの化学物質を与えておいた場合の、走化性の特徴パラメータを求める目的で、寒天培地上の線虫の顕微鏡画像を、コンピュータ制御できるVTRに記録した。その再生画像をコンピュータに入力して、運動・行動の特徴量を抽出した。前進・後退・停滞の各状態を半自動的に識別するプログラムを作成した(研究発表の項)。また、化学物質存在下で餌のバクテリアを食べる際の口腔の周りの筋肉の動き、首振り運動を、2次元パワースペクトルを求めることにより解析した(研究発表の項)。 (2)顕微鏡下でレーザーメスにより特定の神経細胞を焼きった線虫の行動を画像処理し、特徴量を求めて処理前と比較し、その神経細胞の行動への役割を調べる目的で、神経の同定を行った。しかし、岩手大学地域共同センターレーザメスの稼働が遅れたので、行動特徴量の変化を測定するまでには至っていない。 (3)GABA受容体サブユニット内の1つを欠損する変異種を作成する目的で、ベクターの作成を行った。また、これは線虫のGABA受容体の機能と比較するための対照実験として、高等生物のGABA受容体の薬理学的機能を調べた(研究発表の項)。 (4)運動・行動の特徴量を基に線虫に似たヒモ状ロボットの計算機内モデルを作成して解析しつつある(未発表)。Rallモデルを基本として神経細胞-神経細胞及び神経細胞-筋肉細胞の結合のモデルを計算機上に作成し、解析しつつある(未発表)。
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