本年度は、実際にコンクリートブロックを用いた実験を行ない、提案手法で、解析を行ない、期待とおり良好な結果を得た。すなわち、サイズが1.5m×3.6m×0.4mの2種類のコンクリートブロックを試作し、1種類目は、その中に厚さ200μm、幅50cmのポリエチレンのシートを1つ、2種類目は、2つ用いて傷(欠陥)を模擬した。そして、このブロックを表面を20cm残して、大部分を地中に埋設し、地表面に8個の振動ピックアップを設置し、小型ハンマで打撃した応答を計算機に取り込んだ。 取り込んだデータを解析し、表面波を除くことにより、期待とおり良好な結果が得られたので、その成果の一部を国際学会で報告した。更に、その後の成果をまとめ、別の国際学会に報告の予定である。 補助金の主な使い道は以下のとおりである。 ・振動ピックアップの出力を計算機に取り込むため、A/D変換器を購入した。 ・実験現場の様子および実験条件を保存するため、ディジタルカメラを購入した。 ・実験現場付近の地図を計算機に取り込むため、スキャナを購入した。
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