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1996 年度 実績報告書

繰り返し2軸曲げを受ける鋼変断面橋脚柱の非弾性応答性状に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08650562
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大同工業大学

研究代表者

酒造 敏廣  大同工業大学, 工学部, 助教授 (90137175)

研究分担者 事口 壽男  大同工業大学, 工学部, 教授 (60047305)
キーワード変断面 / 鋼製橋脚 / 地震応答 / 非弾性 / 2軸曲げ
研究概要

繰り返し2軸曲げを受ける鋼製の片持ち形式(T形も含む)の変断面橋脚の非弾性応答に関する理論的研究を行い,以下の知見を得た.
(1)柱の変断面性に起因した2つ以上の崩壊メカニズムの組み合わせに着目し,これまでに指摘している不安定現象は「崩壊メカニズムの交番」によって簡単に説明できることを示した.
(2)運動方程式の数値積分法として,平均加速度法とSunの方法を組み合わせると,非線形計算に伴う繰り返し計算の効率が若干よくなる.しかし,平均加速度法のみの場合と比べて,大幅な改善はみられなかった.
(3)T形橋脚の固有値解析を行い,柱の並進運動が1次モード、はりの回転運動が2次モードに相当することを確かめた.その際,2次モードのはりの回転は,1次モードに対して,柱頭部の回転角の負になることを示した.
(4)2軸曲げを考慮した3次元有限要素解析のための定式化を行った.
(5)材料の構成則については,履歴特性を考慮した多曲面モデルを用いると,プログラミングが複雑になるため,少ないパラメーターで履歴特性を表現し得る構成則を検討する必要がある.
(6)汎用解析ソフトMARCを用いて,現有の変断面橋脚の地震応答解析法との比較を行った.
(7)柱基部の塑性変形能力を改善するため,テ-パ-つき柱基部を有する柱の非弾性地震応答解析を行い,若干のテ-パ-をつけることにより、塑性変形の累積をかなり低減できることを示した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Toshihiro MIKI and D.A.Nethercot: "Cyclic Instrability of Columns with Variable Cross-Section due to Combination of Collapse Mechanisms" Proc,of 5th International Conference on Stability and Ductility of Steel Structures,July 1997. (to be published). (1997)

  • [文献書誌] 酒造敏廣,水谷真吾,竹内英人: "断面高さが一様に変化する柱基部を持つ鋼変断面柱の弾性応答答性状" 土木学会中部支部,平成8年度研究発表会・講演概要集. (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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