研究課題/領域番号 |
08650570
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
岡村 未対 東京工業大学, 工学部, 助手 (50251624)
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研究分担者 |
神田 政幸 東京工業大学, 工学部, 助手 (10282823)
竹村 次朗 東京工業大学, 工学部, 助教授 (40179669)
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キーワード | 液状化 / 模型実験 / 砂 / 裏込め / 杭基礎 / 動的 |
研究概要 |
平成8年度は、地震時に偏載荷重を受ける地盤の液状化による流動が杭基礎橋台に与える影響の定性的な理解を深めることを目的とし、遠心模型実験を行った。 実験では、裏込め盛土土圧の橋台への作用の有無、液状化層厚、入力地震波の卓越周波数に着目して実験条件を設定し、試験容器内に模型杭基礎橋台を有する相対密度が約50%の砂地盤を作用し、粘性流体で飽和させた後、50Gの遠心加速度場において正弦波を40波入力した。実験に用いた模型橋台は杭を杭径の3.5倍の間隔で配置したものとし、杭先端は基盤に埋め込まれていることを想定し、底面に固定した。実験の結果、以下の結論を得た。 1)振動初期に前面側地盤が液状化することによって地盤の流動及び杭の変位の蓄積が始まる。 また、そのときの杭の蓄積変位の増加割合は非常に大きい。 2)構造物が共振することにより、杭に大きなひずみが生じた場合、地盤の流動により更に大きな変位を生じる。 3)杭に作用する地盤の側方流動圧は、地盤の剛性が著しく低下した地表面付近では、杭の変位過程、地盤層厚によらず、杭間隔が同じ場合ほぼ同じ値に収束する。また、そのときの地盤流動速度はほぼ一定である。 4)地盤流動により生じる杭近傍における地盤の残留変位量は、地盤に入力されたエネルギーに強く依存する。
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