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1997 年度 実績報告書

気温・降水特性の経年変動に伴う渇水流況の変化量評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08650610
研究種目

基盤研究(C)

研究機関徳島大学

研究代表者

端野 道夫  徳島大学, 工学部, 教授 (90029231)

研究分担者 吉田 弘  徳島大学, 工学部, 助教授 (10210717)
キーワード地球温暖化 / 降水特性の経年変動 / 渇水流況
研究概要

前年度、月平均気温の経年変化を考慮した一雨降水特性の時系列予測モデルを開発し、全国の11地点に適用するとともに、この予測モデルに、表面流出タンクを3段直列タンクに並列で付加した流出モデルをリンクして、各月ごとの5日平均流出量の積率を推定する方法を開発した。さらに、半旬単位の推移確率行列を用いて数値解析的に貯水量確率分布及び空水確率、条件付き空水到達時間の積率を推定する実用的計算法を開発した。これらの研究成果を基に、本年度は、次の2点について研究を実施した。
1)気温上昇に伴う流況変化に対する貯水池確保水位の更新法の開発
吉野川・早明浦ダムを対象に、前年度開発した3つの方法(気温変化を考慮した降水特性の予測モデル、降水特性から流出応答関数を用いて流量の積率を求める方法、及び推移確率行列から貯水池の空水確率等を求める方法)をリンクし、渇水流況に対する貯水池操作ルールの検証を行った。その結果、将来、渇水確率は高くなることが明らかとなった。また、このような渇水流況の悪化に対処するには、貯水池操作ルールとして、給水制限開始時期、段階的節水率、さらには新規用水量と既得水利量の給水制限率配分の更新も必要になることが明らかとなった。
2)日気温及び日降水・流量データによる線形的積雪・融雪流出解析モデルの開発
九頭竜川・九頭竜ダム流域を対象に、日平均気温情報を用いて積雪・融雪をほぼ再現でき、かつ流出量を降水の線形応答関数で表現できる積雪・融雪流出解析モデルを、前年度開発した並列タンク付加モデルを基に開発した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yao,Hashino.et.al: "Analyzing water budgets based on ground water monitoring in an experimental plain farmland" 水文・水資源学会誌. Vol.10No.6. 73-78 (1997)

  • [文献書誌] アルフィアンシャ・ユリアヌル 吉田弘、 端野道夫: "ハモンの可能蒸発散量と線形回帰式を利用した簡易遮断蒸発量推定法の提案" 水文・水資源学会誌. Vol.11No.2(印刷中). (1998)

  • [文献書誌] 端野道夫、 吉田弥生 吉田 弘: "気温上昇に伴う降水特性及び流況変化の評価" 水工学論文集. Vol.42(印刷中). (1998)

  • [文献書誌] 吉田 弘・端野道夫: "森林洪水低減機能に及ぼす流域樹冠密度の影響に関する検討" 水工学論文集. Vol.42(印刷中). (1998)

  • [文献書誌] 端野道夫: "森林の水循環と水源かん養機能" 1997年度水工学に関する夏期研修会講義集. Aコース. A-3-1-A-3-20 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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