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1996 年度 実績報告書

大河川河口干潟の形成,維持機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08650611
研究種目

基盤研究(C)

研究機関徳島大学

研究代表者

中野 晋  徳島大学, 工学部, 助教授 (50198157)

研究分担者 北野 利一  徳島大学, 工学部, 助手 (00284307)
岡部 健士  徳島大学, 工学部, 助教授 (10035652)
三井 宏  徳島大学, 工学部, 教授 (30035589)
キーワード吉野川 / 干潟 / 河口砂州 / 底泥 / 干潟の生態 / ヨシ群落
研究概要

1.吉野川河口干潟の地形変動特性の検討(中野・北野)
過去の航空写真(1947〜1992)と衛星データ(LANDSAT-TM、1984〜1996)、建設省による定期横断測量結果を用いて、吉野川河口砂州の変形状況を調べた。なお、当初予定していた調査用ボ-トによる定期的深浅測量は携帯型DGPS装置によるリアルタイム測位システムの開発が遅れたため、今年度は実施できなかった。
2.干潟周辺の地形変動数値シミュレーション(三井・中野)
波浪変形計算による波浪の作用状況、2次元浅水流計算による洪水及び潮汐流計算により、砂州周辺の流れ場の数値シミュレーションを実施した。また、干潟周辺の地形変動数値シミュレーションを行う上で重要である底質の粒度分布調査を吉野川右岸の住吉干潟で実施した。
3.河口干潟の形成維持機構に及ぼす植生の影響(岡部)
気球を用いた空撮及び陸上調査により、砂州上の植生の繁茂状況について調査し、植生分布と河状履歴との関連について調べた。また、植生模型を用いた水理実験により、植生による流砂低減機構について検討した。実験結果はk-εモデルを用いた数値計算により検証された。
4.河口干潟の維持機構に及ぼす底生動物の役割(中野・北野)
干潟の底生生物(特に甲殻類)の活動がもたらす底質攪乱により、底質のせん断強度が変化する状況について、現地調査を行った。また砂泥質底泥のせん断強度・移動限界に及ぼす粒度分布の影響について室内実験により、検討した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 中野 晋: "河口の環境指標生物「シオマネキ」の生態と水理・底質特性" 水工学論文集. 第41巻. 283-288 (1997)

  • [文献書誌] 岡部健士: "交互砂州上の植物群落分布とこれに及ぼす河状履歴の影響" 水工学論文集. 第41巻. 373-378 (1997)

  • [文献書誌] 中野 晋: "底泥の降伏値・移動限界に及ぼす粒度分布の影響" 水工学論文集. 第41巻. 807-812 (1997)

  • [文献書誌] 中野 晋: "吉野川河口での環境指標生物「シオマネキ」の生息条件" 環境工学研究フォーラム講演集. 33巻. 96-98 (1996)

  • [文献書誌] 岡部健士: "植生を伴う河床上の掃流砂量に関する研究" 水工学論文集. 第41巻. 851-856 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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