研究概要 |
「高齢化社会における都市内の安全かつ快適な歩行空間」の意識に対する意識構造評価モデルを構築した.ここでいうモデルは,疑似体験することによる将来の不確実性の定義および,支払い意思額を調査する時点(現時点での評価地であるか将来,高齢者になった時点での評価値)での割引率の想定を含めた意識構造評価モデルである. また,高齢者の日常生活の行動圏である住宅地および商業値を、東京区部内において実際的に選定する.また,前述したモデルに基づき,調査対象地域における高齢者の歩行時の問題点をビデオ撮影により抽出し,意識調査項目の選定を行った.さらに,調査票を設計し,プレ調査を行うことにより,調査票の問題点を修正し,調査精度の向上を図った. プレ調査の成果を踏まえ,本研究は,高齢者層と若中年層(シミュレータ装着有無の2回)を被験者とするため、事前の承諾を受けた対象者を選抜し,作成した調査票を基に本調査を行った. 上記,調査結果をコーディングし,データ・ベース化し,さらに,クロス集計を行うことにより,標本特性および階層別の特性等を把握し,補正方法を検討し,現在,補正中である.
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