研究概要 |
下地面の欠陥に起因する床の不具合の現状をヒアリングにより調査した結果、不適正が原因で発生する下地面の代表的欠陥として、凹凸,表面強度不足,雨だれ跡の3つを抽出した。 次にこの3点について検証実験を行った結果、欠陥に起因する床の不具合および欠陥発生の原因となる不適正の現状を把握し、不適正に起因する欠陥を実験的に検証することで、より良い下地面を具現するには、施工における計画,管理において、あらゆる要因を考慮した上で、適切な施工ができる工期を確保すること,適切な数の技能工を配置できる工費を確保すること、つまり不適正がないことが重要であることを改めて確認した。 次に、凹凸を付けた試料を作成し、10名の被験者により官能検査を行い、下地面凹凸許容量設定の可能性を検討した。 その結果、見た目の観点から床下地凹凸許容量を設定できる可能性があること例示できたと考える。また、本研究で示した手法を応用することで、様々な性能項目ごとに下地凹凸の許容量を設定できる可能性を示したといえる。
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