研究概要 |
骨材に砕石、陸、山砂および人工軽量細・粗骨材を用い、その混合比率を変化させた場合のコンクリートのフレッシュおよび硬化後の性状について検討し、主に以下の結果を得た。(水セメント比30,40%の2水準、骨材混合比の異なる48調合のコンクリートについて実験を行った) (1)比重が大きく異なる人工軽量骨材と普通骨材を使用する場合、高性能AE減水剤を用いて低水セメント比とし、細骨材率を大きくするか、または細骨材の粒度と異種混合率を調整することによってモルタル分の粘性を確保するような調合設計が必要である。 (2)圧縮強度は、普通粗骨材の混合比が大きくなるほど増大し、各水セメント比において単位容積質量でほぼ評価できる。 (3)静弾性係数は、普通細・粗骨材の混合比が大きくなると増大し、水セメント比に関係なく単位容積質量で評価できる。また、水セメント比40%以下では、高強度領域におけるNEW RC総プロの提案式との整合性が良い。 (4)乾燥期間が比較的短い場合には、人工軽量骨材の高い水分保有のため、軽量粗骨材の混合比が大きくなると乾燥収縮は小さくなる。 (5)人工軽量骨材を適度に混合することにより、その大きな吸水率が、養生水の貯留や水セメント比の低減に効果があり、硬化後のコンクリートの性質の向上がみられた。
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