研究概要 |
地球環境問題の一環として,持続可能な社会の実現に向けて努力する必要がある。エネルギーについては,自然エネルギーの中でもクリーンな太陽エネルギーについて人間活動に直接利用できる形に整える必要がある。その一つとして,太陽光発電の実用化がある。しかし,これは日射の得られる時のみ利用可能なので,一日中随時電力を得るには,日中の発電量を蓄電しておいて,夜間を含めて随時使用可能なシステムが望まれる。本研究では,天候,月平均日射量,負荷特性によって決まる太陽電池ならびに蓄電池の容量,そしてインバータ-等との最適組み合わせについて追究するものである。今回,現有の1kW発電装置に,太陽電池モジュールをもう1kW増設し,ソーラーセルモジュール2kW,インバータ-1kW,バッテリ-48V×200Ahの組み合わせのシステムを実現した。データとしては少くとも半年の収録が必要なので,これまでの1kWのシステムで6月末より12月末までのデータ収録をし、半年間の測定の解析を行った。 その結果をまず半旬平均値でまとめたが,負荷を平均5日間毎日300^w×6^hとしたので,1ヶ月の平均値でみた方がよくなった。各月の平均値からシステムの発電効率は9.6%を前後した。また,日積算平均負荷は日積算平均発電量の約6割弱であったが,11月上旬に数時間商用電源に切り替ることがあった。しかし,他の月は独立で賄うことができた。
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