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1997 年度 実績報告書

Cu-TiNおよびCu-Mg-TiNナノ結晶材料の作製と機械的性質

研究課題

研究課題/領域番号 08650821
研究種目

基盤研究(C)

研究機関姫路工業大学

研究代表者

荻野 喜清  姫路工業大学, 工学部, 教授 (10047574)

研究分担者 山崎 徹  姫路工業大学, 工学部, 講師 (30137252)
キーワードナノ結晶材料 / メカニカルアロイング / 銅合金 / 超塑性
研究概要

(1)メカニカルアロイング法により作製したCu-Ti(C,N)ナノ結晶合金のクリープ変形機構,(2)メカニカルアロイング法により作製したCu-Mg-Ti(C,N)ナノ結晶合金の液相存在下におけるクリープ変動挙動,について研究した.
(1)においては,0.5Tm (TmはCuの融点)以下の温度域におけるクリープ変形機構を,圧痕クリープと応力緩和の測定により調べ,変形は粒界拡散に律速された転移機構によるものであることを明らかにした。
(2)においては,平均結晶粒径30nmのCu-10, 15at%Mg-15vol%Ti(C,N)合金の圧延材を作成し,Cu-Mg共晶温度(722℃)前後におけるクリープ変形挙動を定歪速度引っ張り試験により調べた.この硬質合金は,共晶温度以下では,ほとんど伸びを生じないが,共晶温度以上で液相が形成されると,変形応力が急激に低下するとともに大きな伸びを生じる.歪速度感受性指数(m)は液相が増すにしたがって増大し,液相の体積分率が約0.4になるとm=1になり,このとき最大の伸び(200%)を生じた.また,変形後も平均結晶粒径200nm以下の超微細粒組織を保っていた.
今年度は,液相存在下における変形機構を明らかにするために,歪速度と応力および伸びの結晶粒度と液相の割合に対する依存性,液相の組織学的な存在形態についてさらに詳細に調べることを予定している.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Ogino: "Identation Creep in Nanocrystaline Fe-TiN and Ni-TiN Alloys Prepared by Mechanical Alloying" Metall.and Mater.Trans.B. 28B. 299-306 (1997)

  • [文献書誌] 沈宝龍: "MAにより作製したTi(C,N)分散型ナノ結晶Cu粉末の固化成形および機械" 粉体および粉末冶金. 45・4(掲載決定). (1998)

  • [文献書誌] Y.Ogino: "Superplasticity of n-Cu-Mg-Ti(C,N) alloys under the presence of Liquid phase" Scripta Metall.(発表予定). (1998)

  • [文献書誌] Bao Long shen: "Indentation Creep of Nanocrystalline Cu-Ti(C,N) Alloys" Mater.Trans.JIM. (発表予定). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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