研究課題/領域番号 |
08650900
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 鹿児島工業高等専門学校 |
研究代表者 |
斉藤 利一郎 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (00037821)
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研究分担者 |
三原 めぐみ 鹿児島工業高等専門学校, 一般科目, 助手 (40190722)
岡林 巧 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (40044630)
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キーワード | 火山灰 / シラス / 雨水 / 生活雑排水 / ろ過 / 吸着 / 浄化 |
研究概要 |
本年度(初年度)は、基礎的研究を推進し、以下のような研究成果を得た。 (1)雨水および生活雑排水の特性 各地域特性を考慮して都市部あるいは山間部など数箇所で雨水および生活雑排水を採取し、降水量および排出量を測定し、また含有成分(Na^+等の陽イオンおよびC1^-等の陰イオン)の測定をイオンクロマトグラフ法などで行い、経時変化を求めた。さらに、各地点のpHなどについても調べた。含有成分種類、濃度が地域特性に大きく左右されることが認められた。 (2)火山噴出物による除去(ろ過および吸着)材の調製 ここ数年来採取してきた桜島噴火起因の堆積シラスおよび降下火山灰あるいはこれらを原料として粘土を配合し焼成したタイルを用いて粉砕、分級などにより、除去(ろ過、吸着)材の調製を行った。また、今回は焼成条件などの変更を行い、また造粒操作を用いて調製を行った。 (3)火山噴出物による除去材のろ過および吸着特性 (2)で調製した除去材を用い、(1)で採取した雨水および生活雑排水の含有成分に対するろ過特性および吸着特性を検討し、最適な除去材の調製法あるいは焼成条件などを見出した。各成分に対してろ過および吸着能力を有することが確認された。 (4)除去(ろ過および吸着)速度の検討 (3)で検討したろ過特性および吸着特性(吸着平衡)を基に、単位質量(体積)当たりの処理能力すなわち除去(ろ過および吸着)速度を検討した。
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